新しい生活様式に対応するための5つのステップ


こんにちは。福祉Biz編集部の高橋潮です。

コロナショックから徐々に脱出でき始めているとはいえ、まだまだ油断のできない日々が続いています。SARSの終息の時期を見ていると、終息には最悪6か月かかったと言われています。また、季節性があるとなると、それは1~2年のロングスパンの話になるかもしれません。福祉事業所においては、利用者が安心・安全な生活を送るための環境づくりに奮闘している日々を過ごしていると思います。そのようなときだからこそ、施設の環境づくりのために5S活動を推奨します。

詳しくは、前回のブログをご参照ください。


1.コロナショックの現状と終息の目途とこれから 
2.5Sの基本的な考え方 
3.導入ステップ   
(1)やはり最初は躾から   
(2)新しい生活様式における整理の必要性   
(3)整頓で構築する新しい生活様式   
(4)一番の肝である清掃   
(5)新しい生活様式を維持する

1.やはり最初は躾から

通常の5S活動と同様に「5S推進委員会」を作り、5S活動に対する責任の所在と明確にし、推進力を上げます。そして、その推進委員会で決めるべきことが、「自分たちの目指す 新しい生活様式の姿」を明確に描くことです。「利用者・職員が安心して過ごせる施設に・・・  」「コロナ対策のモデル施設に・・・ 」「感染率0%を確認させる施設に・・・ 」。施設によって定めたい理想が異なりますが、しっかり言葉にし、全職員に共有できるようにします。

2.新しい生活様式における整理の重要性

新しい生活様式を構築するうえで、整理がとても重要な役割を果たします。なぜなら、限られた場所で「ソーシャルディスタンス」を保つためには、整理をしていらないモノを排除しなければならないからです。モノを置けばその分場所を占領します。(このことを『空間コスト』と言います)そうなると、ソーシャルディスタンスを保つための空間を確保できなくなります。だからこそ、整理をして必要なモノだけを置く環境づくりをする必要があります。

整理をする際は、一番最初に倉庫から着手してください。なぜならついついモノを押し込んでしまいがちな場所だからです。そのあとに、自分たちのおひざ元である職員室⇒共有スペースと続けていきます。
3.整頓で構築する新しい生活様式

ここからついに新しい生活様式のための環境づくりに入ります。もちろんいつも行う定物定位置定方向は行います。追加して、政府から新しい生活様式が発表されましたが、実際に必要なのは下記の画像の部分だけだと考えています。

<画像>

そうなるとキーワードは、「間隔を空ける」「真正面を避ける」「分散させる」の3つになります。例えば、作業場では間隔を空け、真正面を避けることによって利用者の安全を確保します。食堂でも真正面を避け、時間帯を分散させ実施することが求められます。

4.一番の肝である清掃

一番のキーとなるのがこの「清掃」です。普段は、場所別掃除頻度を決めることを進めますが、今回の新しい生活様式を考えると追加して、「衛生管理頻度」を確定する必要があると考えています。「消毒」「検温」「換気」「手洗い」をいつ、どこで、どのように行うのかを決定することで、コロナ後も安心して作業に取り掛かれます。これらを浸透させるためにもビジュアルでわかるような張り紙をすることも大切です。

5.新しい生活様式を維持する

いつもは1ヵ月の中でどのような頻度で5Sが維持されているかをチェックするようにお伝えしますが、今回の新しい生活様式では「毎日時間別パトロール」が必要になると考えています。なぜなら、一日単位で確認しないことには、感染者が出たときに誰がいつどこで発症したかを掴めないからです。そのため、パトロールをする5S推進委員会は環境維持の確認だけではなく、施設の安心・安全を守るという強い意志が必要になります。

6.最後に

「新しい生活様式と言われても、うちの施設でどのようにしたらいいかわからない」という方もいらっしゃると思います。しかし、これだけは言えます。

「決めなければ何も進まない」

ガイドラインがいかに現場意見からかけ離れていても、利用者の安全を確保するために自分たちで決めて行動するしかありません。そのような状況にいる福祉事業者の方にエールを送るつもりで今回の記事を書きました。少しでもこれからの施設運営の先を見通すための勇気になってくれればと思います。

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